ランボルギーニ ミュージアム Part2
引き続きランボルギーニ博物館2階フロアのレポートです。
(1階のレポートはこちら)
1階に比べ2階は、展示台数も少なく広々とした印象です。
そしてフロアの一番奥で目を引くのは、壁面に張り付けられたオレンジ色のディアブロ。
そして!その手前にグリーンのカウンタック!!
これこれ。。。今回ボローニャまで来たのはこのクルマを見に来たと言っても過言ではないくらい。1階の写真展示にもあった、カウンタック市販前の1972年に製作されたLP500プロトタイプ1号車 そのものです。しばし、カウンタックLP500ギャラリーをお楽しみください。
美しすぎ・・・カウンタックは何度かのマイナーチェンジを経て1990年まで生産が続けられるわけですが、モデルチェンジの度にゴテゴテとした装飾が増えて行った感じで、やはりこの最初期型(LP500/LP400)のシンプルなラインが最もカウンタックらしいと言えるものでしょう。
こちらは、1975年の車雑誌(新車アルバム)に掲載されていた、当時の日本総代理店シーサイドモーターの広告。まさにこのクルマです。
ちなみに同誌に掲載されている価格表によると、当時のカウンタックの価格は、1650万円以上 とのこと。
カウンタックの後ろ、フロアの隅にひっそりと置かれているディアブロの12気筒エンジン。はりつけの刑にされている猛牛さんから取り出されたもののようです。
エスパーダ。実車を見るのは初めてでした。
ブーム当時は4シーターでヘッドライトがリトラクタブルではないなど、イマイチスーパーカーのイメージが薄かったモデル。
さて、ここでちょっと休憩・・・
ランボルギーニといえばスーパーカー。
のはずなんですが、深夜のテレビショッピングとかで「ランボルギーニ・ウォッチ」なる怪しげな腕時計を見ること、ありますよね。
←こんなの。
(博物館の展示品ではありません、念のため)
これっててっきりLamborghiniの名を借りたライセンス時計なのかと思っていましたが、現地でガイドさんに聞いた話によると、フェルッチオ・ランボルギーニの息子 トニーノが自身のビジネスとして展開している本家ランボルギーニ直系のプロダクトなんだそう。よく見るとたしかにケースバックに"Tonino Lamborghini"の刻印がありますね。
時計マニアからみた時計としての評価は...ノーコメントにしておきましょう。
イタリアでの評価も「父親と違ってビジネスセンス無し」だそうで・・・あえてファイティングブルのエンブレム使ってるのも裏目に出てますね完全に。
ちなみに「ランボルギーニ・ワイン」というのもありまして、こちらは自動車会社経営を引退したフェルッチオが趣味で始めたワイン造りを現在は娘であるパトリツィアが引き継いでいるものだそう。
こちらもファイティングブル付きですが、ワインの方はなかなか評価が高いそうでコンクールで受賞経験などもあるらしい。
お土産にと後で探してみましたが残念ながら発見できず。
さてさて、ミュージアム見学に戻りましょう。
F1マシンの展示もあります。
ラルース・ランボルギーニチームで鈴木亜久里も乗っていたマシンですね。
ランボルギーニは、パワーボートの製作でも有名で、ここサンタアガタのファクトリーでエンジン製作が行われているそうです。
こちらはそのパワーボートをモチーフに製作されたガヤルドのスペシャルモデル。
カウンタックのクレイモデルがさりげなく展示されていたりします。
ご覧の通りミュージアムと言っても凝った装飾などがあるわけでもなく、非常にこじんまりとした印象です。しかしそれもフェラーリと比べて今ひとつアカ抜けないランボルギーニの無骨な印象ともマッチして好ましい雰囲気でした。それにしても往年の名車をこれだけ間近にじっくりと見ることができるのは感動です。
ただ、車のレイアウトが窓をバックに置いてあるため逆光になってしまう所が多く、写真が非常に撮りにくい。スペース的にはかなり余裕があるし、クルマの配置もその時々でこまめに変更されているようなのでその辺り配慮してくれると嬉しい。
そして、ミュージアム見学の後はランボルギーニファクトリー見学に進むのでした。残念ながら工場内は写真撮影禁止のため、工場は外観写真のみ。
工場見学をするには予約が必要です。と、言っても誰でも予約が取れるというわけではないようで、当日もツアーバスの団体さんは、工場入り口周辺まででストップしていました。
工場内にはムルシエラゴとガヤルド 2つのラインがあり、ベルトコンベア方式で流れる車体に各プロセス専門の職人さん達の手によって部品が組み付けられていました。
ランボルギーニは完全受注生産だそうで、1台毎にオーダー仕様を記載したブックレットが用意され、ラインのスタッフはそれに従って車を組み上げていくのだそう。
これはおよそ近代的な自動車生産からかけ離れたもので、ほとんど家内制手工業の世界と言ってよいかもしれません。エンジン、車体はもちろんレザー張りのシートや内装の製作も工場内に専門のセクションがあり、レザー職人さんたちが作業にあたっておりました。ちなみに1台のランボルギーニを生産するのに牛5頭分の皮革が使われるそうで、あらゆる部分でコストがかかっているというのにも納得。
ラインオフした車体のストックスペースには、視界一面にピカピカのムルシエラゴとガヤルドが並ぶという、これまた目眩のするような光景が。
ミニカーじゃないんですから。。。写真をお見せできないのが残念。
このファクトリーの様子の一部は、JLOC (日本ランボルギーニオーナーズクラブ)のHPで見ることができます。
以上、ランボルギーニ本社工場&ミュージアム見学レポートでした。
この後は次の目的地、モデナのフェラーリ本社に向かいます。
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コメント
カウンタックはLP500ではなくLP400ではありませんか?
投稿: 名無し | 2017年9月 2日 (土) 07時20分