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2008年3月 7日 (金)

日本の音楽業界よ、そろそろ目を覚ませ。

<一青窈>録音・録画OK 
異例のフリーライブに「一歩近づけた」

3月7日15時5分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000008-maiall-musi

歌手の一青窈さん(31)が7日、新アルバム「Key」の発売を記念して東京・六本木ヒルズで無料のミニライブを開いた。「多くの人に楽曲を知ってほしい」という一青さんの要望で、録音・録画を許可する異例の「フリーライブ」となり、約1500人のファンが、携帯電話やカメラを手に一青さんの熱唱に聴き入った。...

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おお、これはすごい! 何と画期的な!!・・・notes ではない。

何を今更・・・そんなこと当たり前だろ、というのがホンネだ。

一青窈さんはいい。
このような試みにアーティストが率先して取り組むことは、大いに評価できることだと思う。


問題なのは、日本の音楽業界の著作権に対するあまりにも時代にマッチしない時代錯誤とも言える認識と行動だろう。

iTMSに代表されるような音楽のネット配信に対する取り組みを見てもそれは明らかだし、数年前に自信満々に導入しておきながら、大失敗こいて撤退を余儀なくされたコピーコントロールCD (CCCD)の例もある。

そもそも音楽に最も強く興味を持ち、影響を受けるのは10代20代の若年層。
日本のレコード会社の方々は、彼ら彼女らがどのようなプロセスで音楽に触れ、音楽ファンとなっていくのかを真面目に考えた事があるのだろうか?

その世代にしてみると、小遣いで欲しいCDを全部買うなんてことは到底ムリ。
それでどうするかというと、友達同士で違うアルバムを購入して貸し借りをするわけだ。そうやって沢山の音楽に触れ、その良さを知っていく。

そして成長していった少年少女はいずれ自分の欲しいと思うCDは自分で買う、という行動をとるようになる。そんなふうに音楽ファンを醸成していく重要な行動サイクルを断ち切るようなコピーコントロールCDなんて売れるわけがない。さらに時代はデジタルミュージックプレーヤーの普及と重なり、それで聴くことのできない音源なんて誰も買わないという状況に陥ったわけだ。

音楽はたくさんの人に聴いてもらってナンボである。
送り手側がわざわざ聴きにくい環境を作り出してどうなるというのか。

CCCDの販売を止めたからといって問題が解決したわけではない。
ヤマは越えた感はあるものの、ネット音楽配信やデジタル放送のDRMも問題山積だし、優れたアーティスを育て・世に送り出す努力をせず、ヘンな既得権の保護だけを考えて無駄にしたこの数年間のツケは、何年も後に大きなしっぺ返しとなって音楽業界に反ってくるのは間違いないだろう。



そして、今回の一青窈さんの録音・録画OKフリーライブも然りである。

日本のコンサートは、なぜあんなに厳しく撮影や録音を取り締まるのか?
素人が撮ったものがネットに流れたくらいで現実的に何の損失になるというのか?

コンサートの生録音源で満足してしまったファンが、オフィシャルのCDを買わなくなる??
まあ、あり得ない話である。そんな物を欲しがるファンは、オフィシャル盤は当然買う。それで飽き足らないからブート音源に手を出す、所謂マニア心理から来る行動に過ぎないのである。

ブートCD販売など、他人の権利で第三者が金銭的な利益を得ているケースはどうするんだという意見もあるかもしれない。
規制するからそういうビジネスが成り立ってしまうのである。
そんなことを考えるヒマがあるならば、オーディエンス音源のネット公開をアーティスト側が解禁し、誰でもタダで手に入るようにしてしまえばいい。タダで手に入るものにお金を出して買う人なんていなくなるだろう。

アーティストによっては自分が事前に確認して公認したベストのものしか出したくない、という人もいるかもしれない。が、プロたるもの見られるのが仕事。いつ誰に見られても恥ずかしくないパフォーマンスをみせるのが大前提だ。
もしそんなアーティストがいたらプロ失格である。



最近アメリカの音楽業界では「CDを売って利益を出すビジネスモデルは崩壊しつつある。」という考えが広まりつつあるという。CDはあくまで販促ツールと考え、CDを聴いたファンをコンサートに足を運ばせ、利益を上げていくというモデルが増えているらしい。(たしかにアメリカでのコンサートチケットの価格はここ数年上昇する一方だ。)

DTMアーティストの友人(アメリカ人)も、自らのネットレーベルを立ち上げて作品の音源を無料でネット配信しているが、目的はそれを聴いてライブに呼んでくれるファンを獲得し、世界中を旅して回るのが夢だと言っていた。
別に金銭的な成功を求めているわけではないし、ライブをやるのは小さな会場でも構わない。自分の好きな音楽をやり続け、これからの音楽業界を盛り上げていくためにはそれが理想的なんだとか。


日本の音楽業界よ、そろそろ目を覚ませ。


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